夜間検査を受ける方の
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夜間の検査を受ける方専用に、クリニック目の前の「関川パーキング」を割引契約しておりますので、ご利用ください。

関川パーキング

ご利用時間と料金
18:30~翌朝9:30 1,000円

医療法人財団健康睡眠会 静岡睡眠メディカルクリニック
(内科・呼吸器内科)
〒420-0858
静岡県静岡市葵区伝馬町
9-4 福一伝馬町ビル2階
TEL:054-274-0843
FAX:054-652-1001

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

病気について

睡眠は、日中の活動による脳や身体の疲れを癒す大切な時間です。
私たちの1日の睡眠時間は約8時間、つまり人生の約1/3が睡眠に充てられていることになりますが、それだけ私たちの生活には睡眠が欠かせないのです。

しかしながら、「睡眠の時間」をとりさえすれば良いということではありません。
どれだけ「質の良い」睡眠がとれているかということが大切になります。
快適な睡眠が妨げられると、「寝ているのに疲れがとれない」というだけではなく、身体に様々な影響を及ぼします。肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症などのいわゆる生活習慣病を合併することもあると言われています。

睡眠を妨げる要因にはいくつかありますが、その1つが睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndorome:SAS)とは、寝ている間に何度も呼吸が止まったり、気道の空気の流れが悪くなったりする疾患です。
医学的には、「一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上、または、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上おこる状態」が睡眠時無呼吸症候群であると定義されています。

眠っている間に呼吸が止まると、睡眠中にも関わらず脳が起きた状態になる上に、身体に取り込まれる酸素の量が少なくなります。
その結果、きちんと睡眠時間を確保しているつもりでも脳と身体を十分に休息させることができなくなるのです。

しかしながら、睡眠中に起こる病態ですので、この疾患はご自身では気づかない場合が多くあります。ご家族やベッドパートナーに指摘されるまで気づかなかったという方も少なくありません。もし睡眠時無呼吸症候群に良く見られる具体的な症状にお心当たりがある場合は、早期に専門医にご相談されることをお勧めします。

当院では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査から治療までを専門的にサポートします。
お困りの症状などございましたらお気軽にご相談ください。

原因

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因は空気の通り道である上気道が閉塞し、狭くなることにあります。
気道を狭くする要因は様々ありますが、例えば次に挙げるようなものがその一因です。

  • 首周りの脂肪沈着
  • 扁桃肥大
  • 小顎症
  • 舌の付け根や軟口蓋が気道へ落ち込んでいる
  • 舌が大きい
  • 鼻に構造的な問題がある(鼻すじの彎曲など)

原因や症状によって治療法が異なりますので、適切な治療を行なうために、原因をきちんと検査することが大切です。

症状

睡眠時無呼吸症候群(SAS)でよく見られる具体的な症状としては、次のようなものがあります。
何か思い当たる項目はありませんか?チェックしてみてください。

  • いびきをかく(飲酒時などの一時的なものを除く)
  • 起床時に頭痛がある
  • 日中うとうとしやすい・熟睡感がない
  • 集中力が低下することがよくある
  • 夜間のトイレ回数が増えた
  • インポテンツ

該当項目がなくても、睡眠中の無呼吸を指摘されたような場合にはお早めに専門医にご相談ください。

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検査について

SASが疑われるような自覚症状がある場合、もしくは睡眠中の無呼吸を指摘された場合などは、なるべく早めに受診することをお勧めします。睡眠中のことはご自身ではわからない場合も多いので、可能であればご家族やベッドパートナーと一緒に受診されると良いでしょう。

SASの検査は、まず問診で日中の眠気などの自覚症状・既往歴・生活習慣、また睡眠中のことについて伺うことから始まります。夜間の状態は検査で客観的に判断することができますので、ご自身では良くわからないという場合もご安心ください。起床時や日中の気になる症状についてできるだけ医師にお知らせ頂くことが大切です。

問診後の検査は、大きく分けて2種類あります。睡眠中の呼吸の状態を簡易的に判断する簡易検査と、睡眠状態と呼吸状態を総合的に判定する終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査です。

簡易検査

簡易検査

睡眠中の呼吸状態について判定する検査です。いくつかセンサーを取り付けますが、痛みを伴うものではありませんのでご安心ください。ご自宅で検査を受けて頂くことができます。簡易検査の後さらに詳しい検査が必要な場合、PSG検査を行うこともあります。

終夜睡眠ポリグラフ(PSG)

終夜睡眠ポリグラフ(PSG)

睡眠状態と呼吸状態を総合的に判定する専門的な検査です。脳波、呼吸状態、動脈血酸素飽和度、体位、心電図などを総合的に判定します。センサー類を取り付けますが、痛みを伴うものではありません。
充実した検査設備を完備しておりますので、ご安心して検査を受けて頂けます。

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治療について

SASと診断された場合、原因に応じた適切な治療を行う必要があります。適切な治療を行うことで、SAS症状の改善や生活習慣病の予防・改善につながります。
肥満の傾向がある方・寝酒をする方・睡眠薬を服用されているなど方は主治医にご相談ください。
ここでは、主にCPAP治療についてご紹介します。

CPAP療法

睡眠時に鼻に取り付けた専用のマスクから気道に空気を送り込み、気道の閉塞を防ぐ治療法です。世界的にもその安全性が高く評価されており、SAS治療法として広く一般的に普及している方法です。有効性も認められており、1998年より中等症以上の場合には保険適用となっています。健康保険でCPAP治療を行うには、毎月1回の外来受診が必要です。3割負担の方の場合、負担額は毎月5,000円前後です。

CPAP療法

外来受診の際には、治療状況について主治医からご説明いたします。お困りの症状などありましたら主治医・スタッフがサポートいたします。お気軽にご相談ください。

その他、状況によっては歯科装具や外科的手術が適用になるケースもあります。
他医療機関とも連携していますので、必要に応じて歯科医・耳鼻科医などをご紹介させて頂きます。

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